「反抗=自ら育つ力」

園長  クジュール・プラフル

 
  入園・進級からもう4ヶ月経過した今頃、子ども達の話すことばに注目するとその「言語使い」に気づかされます。というのは、一人称の代名詞「わたし」が多用され、この代名詞は子どもの「自我の育ち」を表すものでしょう。単純に考えると、「子供の心理的成長」は「親離れ」していく過程として捉えることができます。この「子ども成長過程」で見られる親への「反抗」は、大きく3回存在します。その最初のものは、幼児期に現れるもので、第一反抗と言われています。それまでのように、言われたことを素直にしなくなるということは、「自分」を意識するようになったということでしょう。2回目は7〜8才の頃に現れるもので中間反抗期と呼ばれています。小学校の学校生活に慣れて来た頃に、生活や勉強などのことについて、親から口出しされたくないという心理が働くようです。最後は「あの可愛かった子が」と、心を悩ます思春期の反抗です。この反抗は自分が自分らしく独立するための「欲求」として理解して捉えれば、受け止めることも容易になるかもしれません。保育園の時期は、第一反抗期にあたります。それは反抗というより、「天邪鬼」と言った方がふさわしいもので、可愛いものです。「着る、食べる」といった生活習慣で、それまで親に頼っていたもので、自分なりに処理したいという「願望」が生じて来たからです。それは、最初の「自我の目覚め」ですから、芽生えてきたその「自我」をしっかり育て上げることが大切です。この時期は親の方が、当然、体力その他において、すべて子どもに優っていますから、ついつい力で抑えこむようなことになりかねません。そうした場合、子どもに不満、あるいはおもねる態度が醸成されてしまうことがあります。自分の意思で抑制・調整できるように「つきあう」ことが、「反抗」を「自ら育つ力」に変える大切なポイントのようです。

   


Yokote Maria Nursery School